ものづくり探究教材トライアル実施報告(日出学園中学校・高等学校)
THK株式会社 、株式会社リバネスは、 “課題解決型のものづくり”をキーワードに、学校教員が授業等で活用できる体験型教材「THKものづくり探究教材」を独自に開発し、全国の中学校・高等学校を対象に本教材の無償トライアルが開始いたしました。無償トライアルに参加した学校のからの実施の様子と参加者の声を発信していきます。
学校名
日出学園中学校・高等学校
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実施学年
高校3年
学習の狙い
・高校情報科の選択科目(受験科目が少ない生徒が取らざるを得なくて取る授業。理系だが、工学への関心が高い生徒の集まりではない)内で実施しました。
・生徒達は必修授業で「プログラミング」をPython、micro:bitで数時間学習済みです(個人)
・ハードウェア、ソフトウェアの両方に触れる機会、グループワークで問題解決をする機会を与えることができていなかったので、本教材を導入しました。
授業の実施概要
1時間目:開梱&制作1時間目(初プログラムの転送程度まで)
2時間目:制作2時間目
3時間目:発表会&片付け(梱包まで)
・高校生であることを考慮し、一切説明せず取り組ませました。資料としてpptの抜粋版と、xlsxのセンサ説明のみ配布しました。
・「第1段階:缶とペットボトルの区別」「第2段階:アルミ・スチール・ペットボトルの区別」として、班ごとに競争させました。出来た班の挙動を実際に確認し、チームごとに達成度合いを◯していきました。最終的には全班到達できました。
実験の様子
生徒の反応
選択科目であることから、生徒の関心はあまり高くないものの、多くの生徒がいきいきと楽しそうに取り組んでいました。
担当教員より
・やはり実機を用いた開発経験は良いなと思いました。以前は、別の教材会社の教材を使用して、ロボットプログラミングを行っていましたが、受験対応等々で、現在はソフトウェアのみに絞ってしまっている状況です。とても良い機会を生徒達に与えることができました。ありがとうございました。
・物足りなく感じる生徒もいましたが、もとより中学生用の教材であることは説明&認識していましたし、50分2コマパッケージとして完成されているので、このままで良いと思います。パーツから組んでいけばより達成感も高まるとは思いますが、技術科の教材としては使いにくくなってしまうかと。
・機構としては十分ですが、micro:bitのスピーカ音を小さく感じた生徒が多かったようです。LEDテープのように、簡易で良いので外部スピーカがあると良いなとは思いました。
改善点
プログラミングを得意とする生徒も、程よく手こずっていました。2コマ分のパッケージとしては十分だと思います。