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ものづくり探究教材トライアル実施報告(小笠原村立母島中学校)

THK株式会社 、株式会社リバネスは、 “課題解決型のものづくり”をキーワードに、学校教員が授業等で活用できる体験型教材「THKものづくり探究教材」を独自に開発し、9月より全国の中学校・高等学校を対象に本教材の無償トライアルが開始いたしました。無償トライアルに参加した学校のからの実施の様子と参加者の声を発信していきます。

学校名
・小笠原村立母島中学校

実施学年
・中学3年

【授業の実施概要】

技術・家庭科(技術分野)D情報の技術において、生活や社会における問題を、計測・制御のプログラミングによって解決することを目標にして、授業を実施した。計測・制御システムの仕組みの理解を通して、安全・適切なプログラムの制作と動作の確認及びデバックを行った。
また、問題を見出して課題を設定し、入出力されるデータの流れを元に情報処理の手順を具体化するとともに、制作の過程や結果の評価、改善及び修正について考えた。

1日目は筐体を組み立て、資料を読みながら全員で課題を確認しました。2チームに分かれて、15分程度のフリータイムでチーム内で作戦を立てました。
2日目は、コーディングとサーボモータのパネルをセットして試行錯誤しました。

第1時 ・課題の設定と開発目標の確認 ・装置の組み立てとPCとの接続 ・プログラミングソフトの使い方の習得
第2時 ・センサとアクチュエータ、マイクロビットの役割 ・プログラムの作成、転送、実行、改善
第3時 ・プログラムの作成、転送、実行、改善 ・問題解決の評価と改善、修正 ・新たな問題の発見

実験の様子

参加者の声
・何度でも修正することができるので、改善することが楽しくなった。
・プログラムの結果が、すぐに目の前で確認できるので、自分の間違いにも気付きやすかった。
・プログラムを、できるだけ少ない命令で分別できるように意識した。
・スロープ同士が接触することがあったが位置を工夫することでうまく分別することができるようになった。
・センサに反応があればLEDを発光させることで、いろいろな方法で捨てさせたくなる感覚を伝えることができた。
・装置の構造が丈夫なため、扱いやすく安全に使用することができた。
・外形に凹凸が少なく平面が多いため、粘着テープによる補強や装飾が容易であった。
・プログラム転送時の基盤の電源ON/OFFや、分別機を動かすときのUSBケーブルの着脱に、手順の煩雑さを感じることがあった。
・数学や理科などと横断的な学習を進めるうえで、有効な教材だと思いました。
学習発表会では、小学生にも分別を体験してもらうことができたので、缶に握った感触からスチールかアルミかを判別することができるようになったので、意図せず材料の特徴に言及する場面があった。

良かった点
数学や理科などと横断的な学習を進めるうえで、有効な教材だと思いました。
学習発表会では、小学生にも分別を体験してもらうことができたので、缶に握った感触からスチールかアルミかを判別することができるようになったので、意図せず材料の特徴に言及する場面があった。
本校の物流を考慮した貸出期間を設定していただき、本当にありがたく感じています。おかげさまで無事にプログラムの作成から展示まで、滞りなく勧めることができました。感謝いたします。
本土から1,000㎞離れた本土から隔絶された島なので、教育の空白地帯になってしまう不安が常に付きまとっています。そのような状況の中、御社の教材貸出事業には本当に助けられました。ありがとうございました。